こんにちは!意匠部グラフィッカーの谷です。
私は2017年に新卒入社してから、カヤックが開発・運用している「ぼくらの甲子園!ポケット」という野球ゲームアプリに携わっています。(以下略ぼくポケ)
ぼくポケは沢山のユーザー様に支えられ、2024年に記念すべき10周年を迎えます!
この記事では、長く愛されるぼくポケの世界を彩ってきた、キャラクターデザインの進化について紹介したいと思います。
上の画像の通り、リリース当初と現在では立ち絵のクオリティが大きく変化しています。
立ち絵の描き込みや方向性が変わったのは、大きくこの3点で
①地面やブレの表現・ダイナミックなポーズに挑戦
②シーズナルキャラクターの登場
③背景でさらに魅力的に
それぞれどんな点を意識したかざっくり説明できればと思います!
①地面やブレの表現・ダイナミックなポーズに挑戦
ぼくポケの立ち絵はストーリー画面で使われるため、その画面に表示された時に
違和感がないポージングという制約がありました。
その制約によって、本来そのキャラクターらしい動きが表現しきれない場面や、
ポーズのレパートリーも底をつくので、レギュレーションを見直しました。
キャラクターは第一印象が最も大事>ストーリー画面で違和感がないか
として、座りポーズや大きな動きがあるもの、野球の投球ポーズの再現など
キャラクターがより生き生きさせることができました!
ポイント:固定概念に囚われすぎないように、俯瞰してみる
②シーズナルキャラクターの登場
以前まで既存のキャラクターがパワーアップして登場するときは、衣装などは基本変わらずに髪型や顔つきなどだけを変更していました。
ですが、高校球児であると共にぼくポケの世界で生きているキャラクター達の様々な面を伝えたいと思い、季節イベントの衣装を着たデザインを提案しました。
その取り組みによって、より華やかな印象の見た目になりつつもキャラクターの内面によりフォーカスされたデザインになったと思います。
ポイント:キャラクターの新たな一面を伝える
こちらは余談ですが…
上の画像は6月のジューンブライドに合わせて登場したルイーズ【ブライダル】の設定画です。
(設定画の時点で既に可愛い…)
シーズナルキャラクターの衣装は全て登場するキャラに合わせたデザインになっており、
ゲーム内では詳しく紹介されていませんが、6月の誕生花や紫陽花などがデザインに組み込まれていたり
細かい部分までこだわって制作しています。
そのこだわりが最終的に立ち絵から感じ取ってもらえると…大成功です!
③背景でさらに魅力的に
画像は2つの立ち絵を見比べた時に、それぞれ浮かんだ情報を書き出してみました。
左の立ち絵は単語でしか情報が中々見えてきませんでしたが、
右の画像はキャラクターのシチュエーションまで想像でき、キャラクターがいる世界観に没入することができました。
このようにキャラクターが「どんな場所にいるか」を描写することで、情報量を増やし
よりキャラクターの設定や内面までリアルに感じてもらえるような立ち絵にも挑戦しています。
ポイント:必要な情報量を増やしてみる
<後書き>
ざっくりでしたが、以上がぼくポケの立ち絵が進化していったポイントでした。
今回紹介したのは立ち絵についてですが、ゲーム内で登場する
やきゅう道具や神獣なども一つ一つ愛を込めて制作しているので、
まだプレイしたことがない方は是非ダウンロードしてみてください!
ここまで読んでいただきありがとうございました…!