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面白法人カヤック デザイナーブログ

MAD STARS 2023(釜山国際広告祭)若手コンペに参加しました!

 

こんにんちわ!デザイナー4年目の重見です。

みなさん、コンペには出したことありますか?

私は、勉強のために仕事とは別にコンペに出すことを何度かやっています。

そして、今回カヤック外の会社の方と一緒にコンペをやってみようということで参加しました!

 

今回は、韓国で行われたヤングクリエイター向けコンペについてレポートを書いていきたいと思います!

 

会場!でかい!

 

【そもそもMAD STARS(釜山国際広告祭)って?】

MAD STARSは韓国・釜山で行われる広告祭の名称。

カンヌ広告祭の、韓国バーションと思っていただければわかりやすいですね!

そこでは、ヤングカンヌと同じように若手のクリエイター向けのコンペがあり、そちらの本戦に参加しました。

 

www.adstars.org

 

・ヤングカンヌとの違い

皆さんの知っている若手のコンペでヤングカンヌがあると思います。

こちらの大会の二ヶ月前にMADは開催されるのでヤングカンヌの練習で参加される方もいます。

しかし、このコンペは少しヤングカンヌと違う点がいくつかあります。

 

①参加条件は、業種での経験年数5年以下

コピーライターorデザイナーとしての業種経験が5年以下が参加条件なので、30歳を超えても参加可能なのが魅力です。

②予選が通りやすい。

今回の参加理由の一つでもあるんですが、カンヌとは違い予選が英語の文章シートのみです。後日、予選通過車の資料を見た時に、特に予選で落ちている人がいなさそうでした。なので、人数も多くなりますが同じ国でもいろんな分野のひとと戦える面白さがあります。

 

【本戦までにとにかく修行!】

本戦出場が決まるのは、大体本番二ヶ月くらいまえです。

それまでに私たちがやったことは、

①前例の収集

リファレンスを集める時にみなさんどうやって整理していますか?

私たちは、シートに

【これまでの常識】【変化させたい未来】

【そのための行動】【アイデア内容】【アイデアの法則】

でまとめています。

このまとめ方は、2021のプリント部門で日本代表になった方でも紹介されています。

www.youtube.com

こちらの練習で企画の「面白い」の中身の言語化の練習をしていました。

 

②実際の課題練習

本番は、デザインの場合ボード1枚にまとめなければいけません。デザインとアイデアに何時間かかるのか感覚を掴むために今までの課題をボート制作まで一通り練習しました。

 

③アイデア50案以上

2をやっていくうちに、私たちにはアイデアの量が少ない

という課題があると考えました。

改善のためにやったことが毎日最低50個アイデアを書き出していいアイデアを選び

話し合うこと。これで、よりいろんなアイデアのストックを貯めていきました。

 

何が出てきて、どんなふうにやればいいのか

とにかく手探りながらもできる限りいろんなことをいろんな形で試した修行期間。

そうして二ヶ月を過ごしついに出発の二日前になりました!

 

【ついに本戦!去年から色々変更。一体どうなる?】

韓国出発の二日ほど前にMADからメールがきていました。

中身を見て二人ともびっくり!!課題が発表されていたのです....!

予定を大きく変更してすぐに課題に参戦。

この変更を含めると、本戦での制作期間は6日ほどになりました。

 

また、コロナが流行る前は英語でのプレゼンもありましたが

こちらも今年はありませんでした。

 

・本戦課題

今年の課題は、

ポジティプペアレティングキャンペーンを広めるアイデア

その他ブリーフにはそもそもなんでこのテーマなのかの詳細が記載していました。

(韓国での虐待事情や、ポジティブペアレティングとはそもそも何かなど)

 

どんな表現で伝えるか?韓国の要素を入れるか?どうやって認知させるのか。

色々考えることがありなかなか難しい課題でした。

 

 

【苦しみながらもなんとか提出....】

苦しむアイデア出し...

私が体調を崩したり、すこしイレギュラーな出来事はありましたがなんとか提出完了!

提出したあとは、パーティーがありますがその前に寝不足の私たちは大爆睡してました。

 

パーティーも疲れた人たちは来ずに寝ていたそうです。みんなお疲れ....!

 

【ドキドキの講評...そして、結果】

結果は次の日の夜。

その前に審査員からの講評を聞くことができます。(ただし、オール英語。)

講評の様子

ここで、気になった作品を取り上げたりみてもらったりします。

私たちのもみていただき、「クラフトはいい感じ!」「前段とアイデアがつながっていないかも。」などアドバイスをいただきました。

 

アイデアの内容としては、育児の中でも一番ストレスが溜まる「子供の服の汚れ」

アップリケをつけて絵にしちゃうことで汚れを落とさなくてもいいし、

それを博物館や美術館で見せることで子供が無料になるなどの体験を提供するアイデアでした。

私たちの出したもの

 

ドキドキの結果発表では、パーティーの会場で発表されます。

そこに私たちの名前は................................................

ありませんでした。

 

優勝作品は、ホームセンターにある道具に対してタグをつけて

QRを読み込むとその道具でどんな虐待が起きていたかがでてくるという内容。

どこでやっても通じるアイデア、実現性の高さが評価されたそうです。

 

【選ばれるって難しい。けど、得るものも大きい!】

実際に本戦にして、悔しい思いも多かったですが

参加していた人にヤングカンヌ代表の方も多く、

アイデアの作り方や考え方など教えていただき、勉強になる1週間でした。

 

作品は、結果が出ているものは特に

・世界どこでやっても通じるアイデア

・テーマとのジャンプがちょうど良い

・画面作りが何十人の作品を見た後でも読みやすい

が共通していました。

 

あとは、審査員の人がストレートなアイデアが好きなのもありました。

審査員の好きな作品をざっくりわかっておくのも手だと思います。

 

MAD STARS会場の様子

ここまで読んでくださりありがとうございます!

10月〜12月にかけて、様々なコンペが始まります。

試しに海外コンペに挑戦してみるのはいかがでしょう?

左)相方の大隈さん 右)重見

 

 

 

 

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