フォトショやイラレのアートボードに向き合う日々。
アンカーポイントやハンドルの微調整、1pxとの戦い、
ブルーライトに目をやられる。
繰り返される⌘Z。
静寂の中カチカチと響くマウスの音。
そんな頑張るデザイナーの皆さんに
「大きなキャンバスにガーーーーーーッと豪快爽快に描く」ストレス発散体験をご提案。
今回はカヤックアートディレクターの神山がご紹介します。
その名も.....「タフティング」です。
タフティングとは….
ずばり簡単にいうと、ラグや絨毯を作る技法のことです。
昨今、このタフティングができるスタジオが増えており
誰でも簡単にオリジナルのラグを作ることができます!
スタジオに図案を持込めば誰でも簡単にこんな可愛いラグが作れる時代がやってきました。
パソコンを閉じ、ブルーライトカットのメガネを外し、マウスを投げ捨てやってきたのは
SORATOBU tufting studio (中目黒)さんです
タフティングワークショップ概要↓
・料金 ¥28,000
・所要時間 4~5時間
・持ち物 ラグにしたい画像
こんな感じでほぼ手ぶらで参加できます。
①ラグのデザインを決める
事前にどんなデザインにしたいか決めて、再現できそうかをLINEにて確認してもらう必要があります!
さて今回わたしがラグにするのは…
スーパーのお肉とかに貼ってある販促シール風ラグです!
お得感のありそうな部屋に仕上がるでしょうか?
②キャンバスにデザインを下書きする
ワークショップでは、木のフレームにタフティングクロスという布を張ったものがすでに用意されており、 この布に毛糸を打ち付けていきます。 まずはこの大きな白いクロスのキャンバスにあらかじめ用意した画像をプロジェクターで投影し、鉛筆でなぞっていきます。
ちゃんとラグになるのか…..
③毛糸をタフティングガンで打ち付けていく
下書きが完成したら、線をなぞるようにタフティングガンというすごい道具を使って毛糸をクロスに打ち付けていきます。 見たことも聞いたこともないツール…. ガンをクロスに突き刺し、引き金をひくと
ガガガガッーガガガガガガガガガッーガッガガッガガ
という音と振動と共に針がクロスを突き抜けて糸を通し進んでいく。クロスに対してしっかり体重をかけるくらい押し付けないとうまく糸が縫いつかない。そして、結構速く進むので焦ります
イラレでチミチミ慎重にパスを描いていくのとは正反対。いってまえーー!!!!という精神でやらないとなかなか進まず永遠と終わりません。とりあえずアウトラインから完成させますが
まだまだラグとは程遠い。
④ひたすら打ちつけ毛糸で埋めていく
アウトラインを打ち終わったら、とにかく内側を埋めるべくひたすら打ちこんでいきます。 縦横無尽に打ち付けるのではなく、 直線に一気にガガガガーっと 下から上の方に向かって打ち込んでいきます。
ガンのスピードが速すぎると目が広くなり、スカスカの仕上がりに 遅すぎると目がつまり、ぎゅうぎゅうになってしまうそう。 適度なスピードを保つのがかなり難しかったです。
ラグの表を確認しながら、 足りない部分にさらに打ち込んでいきます。
⑤ほぼほぼ完成!
今回のワークショップ内ではここまでで、
この後本来ならば
・のり付け
・表面を均一になるようにバリカンで刈る
・裏面の処理
など工程があるようなのですが、時間内に収まりきらないので
スタッフさんが全て代わりに対応してくださいました。
⑤ラグが家に届く
そして…完成品がついに届いたので玄関に敷きました。
「え、めっちゃラグじゃん!!!!!!かわいい!!!!!」
来客も「WELCOME」以外の文字で玄関ラグに迎えられた経験はないはずです。
スタッフさんのその後の丁寧な処理のおかげで、 ワークショップではボヤッとしていた文字も輪郭をはっきり表し読みやすくなった気がします。 思ったよりラグで本当に感動しました。
フォトショやイラレで作った普段のwebデザイナーとしての制作物にはないあたたかさ(物理)を感じられます。 自分が作ったものが画面から飛び出し、実際に部屋の一部と化した喜び。
カヤック意匠部のメンバーにもひっそりと浸透しています。
こちらはデザイナーのベルが仕上げたおしゃおしゃなラグ。
椅子の上に敷くミニタイプもかわいい。
日々頑張るデザイナーの皆さんにぜひお勧めしたい体験です!